#008 至福のひとときを演出するもの
August 07, 2015 - Yohei Tsutsumi
ほっと一息つきたいとき、そこに紅茶があると幸せを感じます。私は普段パソコンと向かい合っていることが多く作業中はコーヒーを飲むこともよくあるのですが、リラックスしたいときには紅茶を入れるのが楽しみの1つです。
紅茶にもいろんな種類がありますが、私のお気に入りは佐賀市にお店を構える和紅茶専門店 紅葉〜くれは〜の「赤ぶどう」と「嬉野アールグレイ」。和紅茶というジャンルにはまだまだ馴染みがない方がいらっしゃるかもしれませんが、佐賀県内で生産されている茶葉で作られたこの2つの和紅茶は、とても香りが豊かで美味しくいただくことができます。
紅茶を楽しむなら、器にも当然こだわりたいところ。ティーカップというと浅くて口が広いイメージがありますが、そういったイメージに捕われず、色んなカップを試してみることで紅茶の楽しみがさらに広がります。
写真のカップはもちろん有田焼のカップなのですが、丸みをおびてちょっと和のテイストを感じられるデザインになっており和紅茶にはピッタリです。飲み口が絞ってある形なので、前述したような香りを楽しむフレーバーティーよりも味わいを楽しむ種類の和紅茶(滋納や望欄と言われる種類)の方により適しているかもしれません。そんな風に飲み物の特徴と器の組み合わせを考えることは、日本酒とお猪口の関係と通じるものがあります。佐賀の日本酒と有田焼のお猪口という組み合わせについては、きっと多くの人が話したくてうずうずしていることでしょう。
紅茶という海外で生まれた文化を佐賀県内で作られているものだけで楽しむことができるということに、ちょっとした高揚感を覚えます。せっかくだからお茶菓子も小城羊羹を合わせてみましょうか。